2012年11月25日日曜日

一歩一歩 (丸山 太郎さん)


小清水で仕事をしている丸山です。この町はオホーツク海・知床連山の雄大さな景色が素晴らしく、それだけで充実した訪問が楽しめます。藻琴山・斜里岳・海別岳・羅臼岳の稜線を眺めながら。濤沸湖・原生花園の風景を楽しみながら。また、パッチワークのような畑地帯に、流氷といった四季折々の景色にも満足しています。今年こそは百名山である斜里岳や羅臼岳の初登頂に挑みたいと思います。

こんな自然豊かな町でも、福祉・介護を必要とする方が多いものです。毎日、町内を走り回り、若輩ながらケアマネジメントに努めております。以前は施設に従事していた事もあり、地域に出ると「色々なニーズがあるんだ。地域包括支援センターって本当に大変なんだ。」と感じております。
 日々の業務を通して、今、一番悩んでいる事があります。利用者個人と「どのように関わっていくか。」であります。自分が未熟で考え方が整理できず、知識が足りない事はわかっていますが…。
 病弱の家族に頼らず生活したいが、法律上家族支援に頼るしかない現行制度。「これから誰を頼ったらいいのでしょう。」と身寄りがいない利用者への支援。利用者自身、一人の「人」として、公共の福祉に反しない限り自由が尊重され、健康で文化的な生活が保障されると思いますが、利用者個人の判断力の妥当性・生活課題、家族支援の限界などより、安心・尊重・有意義な人生を送る事が難しい状況を間のあたりにします。


 今後、ますます少子化、未婚率が進む中、生活弱者を支える家族の存在は希薄していく事が予想されます。「もし、自分の家族が一瞬に居なくなり、天涯孤独になったら。その後、認知症になってしまったら。」と思うと、正直、今の制度の中、生活していく事には強い不安を感じます。そのためにも、判断力が低下した方や老後の不安について、個人を支えていく「身上監護」面のサポート作りのために何かできないかと考えております。
 と、色々と思う事はありますが、今は目の前にある仕事に努める事が精一杯で・・・。
一歩一歩、今行っていることを大切に、今できることから始めていきたいと思います。



丸山 太郎(まるやまたろう)さん

02年入会。会員番号13314
釧路市出身。平成10年3月北海道教育大学教育学部釧路校総合科学課程地域文化コース卒。 
平成17年4月小清水町役場に就職し在宅介護支援センター、地域包括支援センター(居宅介護支援兼務)に勤務し、平成19年4月からは指定居宅介護支援事業所で、ケアマネージャーとして相談業務に当たっています。
わが町自慢:小清水町ふれあいセンター(源泉で泉質が良好)、原生花園、図書館、藻琴山など。

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