2012年11月25日日曜日

社会人としての学び (定田康寛さん)

昨年は精神保健福祉士の取得の勉強でバタバタとしていましたが、先日無事合格しほっとしながらこのエッセイの原稿作りをしています。職場の理解とバックアップがありスクーリングや2週間の実習に参加しました。働きながら資格を取ることの大変さを改めて実感し、学生時代とはまた違う学ぶことの喜びを感じた1年となりました。

 漠然と福祉の仕事がしたいと考えて短大に進学しましたが、今考えるとレポートやテスト、実習をクリアすることに集中していて専門職とは?対人支援とは?と考えることが少なかったように思えます。短大を卒業し知的障害者施設の生活支援員、保育士として働いてきましたが、資格を取ったらそれで終わりと考えていたことや業務に追われて自分が専門職であることを考える暇がなく過ごしていました。社会福祉士の資格を取得し現在の職場である地域包括支援センターの職員として勤務したことがきっかけとなり、専門職とは何か、自分に足りないものはと考える機会が多くなりました。

どれだけ利用者と向き合えるか

仕事していく中で、閉じこもりやうつ病を抱えた利用者が多く、どうやって関わっていくのかサービス事業者や関係機関との連携をどうやって行けばよいのかと悩むなかで精神分野の勉強がしたいと考えたことが、精神保健福祉士の資格取得のきっかけになりました。

上司に資格取得の相談をした際に、「専門職として大切なことは、勉強することも大切。それ以上にどれだけ腹をくくって利用者と向き合えるかどうかがもっと大切だ」というアドバイスを受けました。またスクーリングではたくさんの仲間と出会い、同じような悩みを持っていることがわかり、勉強して資格を取ることだけでなくそういった出会いも大切だと実感し、実習やレポートを通して色々な事に触れて少しだけですが専門職として自信がつきました。資格を取るだけでなく日々の業務中で真摯に利用者と向き合っていくことも自分にとっての学びにつながるのだと感じ、精神保健福祉士の資格を取得したことと同じ位大きな学びとなりました。



定田康寛(じょうだやすひろ)さん07年入会。会員番号28499芦別市出身。帯広大谷短期大学、社会福祉科社会福祉専攻卒。 社会福祉法人網走福祉協会に就職し、平成19年より地域包括支援センターあばしり東に配属。保育士 社会福祉士 精神保健福祉士平成20年度精神保健福祉士国家試験に合格! 

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