2012年11月25日日曜日

社会福祉士会、立蔵昭彦です


まずはご挨拶から


 まだお会いしていない方の方が多いと思いますのでまずはご挨拶から。
 紋別市地域包括支援支援センターの立蔵といいます。よろしくお願いします。今年の6月に社会福祉士会に入会しました。
 入会に至った経緯ですが、地域包括支援センターの仕事で「権利擁護」なるものがあります。高齢者の権利を擁護するために、高齢者やその家族に対して相談に応じ、消費者被害を防止したり成年後見制度を紹介したりとマニュアルには素晴らしいことが書かれていました。
 そうかそうかと頭の片隅に常に入れておいて相談仕事にあたっていたわけですが・・・。消費者被害についての相談は一向にない。ちょっとあったりして消費者センターの相談員とも、ことにあたったことは
あったのですがその相談員の方がまた強力。その手の相談はつなぎ役に徹することと心に誓ったのでした。
 さて成年後見制度はどうかと言いますと相談はある。あると言ってもイメージしてたのは何回か研修に行って覚えた上っ面のこと。




事例を通して実情をご紹介します


ケース1・同居家族のいる高齢者
Aさん「うちの母が一緒に住んでいるのですが、押し売りに来た人を断ることできず、必要もないのに布団やらメガネを買ってしまったようで。。。やめさせたいんですが、なにせ私は日中仕事でいないもんですから。どうしたら良いでしょうか?」

私「そうですか。それならいい方法があります。成年後見制度というものです。あなたが成年後見人になれば被害をふせぐことができます。家庭裁判所に行けば利用までの流れをビデオで見れますよ。行ってみてください。」

Aさん「ありがとうございます。そんな制度があるの知らなかった。これで安心です。」

行ってきた家族にどうなったか聞いてみると

Aさん「無理です。あんなこと私にはできません。」

私「えーっ???」

ケース2・一人暮らし高齢者
Bさん「紋別の叔母ですが叔父も亡くなり一人暮らし。子供はいません。一番親しい身内は道内の私だけ。お金が勘定できなくなったようで有り金全部持って店に行ってること店員さんに聞きました。盗まれても困るし壊れたストーブも業者にお願いすることができません。冬を前に心配です。ご飯は作ってる食べることできます。施設の話してもその気はありません。」

私「それならいい方法があります。成年後見制度というものです。あなたが成年後見人になればそのような問題も解決できるでしょう。家庭裁判所に行けば利用までの流れをビデオで見れますよ。一緒に行ってみましょう。」

裁判所から戻って

Bさん「遠くにいる私にはこんなこと無理。誰かやってくれる人いませんか?報酬は払えると思います。」
私「それではなってくれる人を捜してみましょう。」と心当たりに電話。
C~書士「結構大変だときいてるからちょっとね。」
D~書士「お客様の都合により現在この電話は使用できません。」


 簡単に考えていました。成年後見制度のこと。
 都会では介護職員の成り手がない。この地区では成年後見人の担い手がない。そんな中、北海道社会福祉士会が成年後見人養成研修を開いたり随分力を入れてことを耳にしました。
これは乗らない手はない!
というわけでようやく入会にいたったわけです。
 会員のエッセイを閲覧すると皆さんソーシャルワークやご自身の仕事のこと真剣に考えていらっしゃるのになんて不純な動機でしょうか。お許しください。

入会して感じること


 今年10月、オホーツク地区支部主催の「成年後見制度学習会」に出席させていただきましたが、愕然としました。
 北見、網走の社会福祉士会会員の方々とのレベルの差があまりにも開きすぎていて質問もできない、聞いていてわからない。。(汗)
裁判所の調査員が気軽に説明に来てくれている!(驚)
思ってもみなかった光景でした。。。
すでに成年後見人の仕事をされている方のなんと詳しいこと。何とか追随してゆかねば。

 オホーツク地区支部の会員学習会など研修体系はすごく充実していますね。札幌の勉強会もいいのですが規模が大きすぎて知りたいことが聞けなかったり大きな話が多い。実用的な勉強会を開いているので成年後見に限らず勉強になります。
「入会して良かったなあ」というのが率直な感想です。

立蔵昭彦(たてくらあきひこ)さん 
社会福祉士会38230号
1986年北星学園大学経済学部卒業
社団法人北海道総合在宅ケア事業団、在宅介護支援センターでの勤務を経て、平成19年より紋別市地域包括支援センターに社会福祉士として配属。

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